世界遺産

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    少し時間が空いてしまった投稿になります。
    10月にスペイン政府観光局主催の商談会に参加してまいりました。その中にアラゴン州観光局のブースがありお邪魔させていただきましたが、素敵な出会いがありましたので紹介させていただきます。
    アラゴン州の情報を聞きにブース立ち寄ったのですが、相談担当のお二人が現地の旅行会社エン・デスティーノ社を運営されているお二人でした。もちろん最初はアラゴンのお話をお聞きしていましたが、後半カバンの中からお二人の著書を取り出されプレゼントしていただきました。
      その著書がこちらです。
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    出版されたのは2022年6月30日と新しく、これだけの情報が詰まったピレネーの本はまだ日本にはないので、今後ピレネーを訪れる人たちのバイブルになりそうな本です。
    私は10年以上前にフランス側からピレネーに初めて触れ、とても感動して、大好きな場所になりました。しかしそのピレネーを紹介しているウェブサイトもガイド本も非常に少なく、そのため日本人にはまだまだ未開の地でした。
    この本にはスペイン在住の著者が、スペインだけではなくフランス側も紹介してくれています。まさにピレネー山麓の見どころ、自然、文化、食、歴史など幅広く詳しく丁寧に紹介してくれています。この地域を旅しようとする人にはもちろんお勧めですが、この地域に行かなくても行った気持ちになれるのがこの本です。読んでいてピレネー愛をとても感じました。こんな素敵な本を出版してくれて感謝です。
    この機会に是非ご一読いただき、皆様にピレネーが近くなるよう願います。
      それでは2023年も終わろうとしています。皆様良いお年をお迎えください!
      また間隔があいてしまいましたが、お久しぶりです、こんにちは。 2023年7月にまいたびさん(毎日新聞旅行 東京)がドロミテト・レッキング・ツアーをwalk-world手配で催行していただきました。
      コロナ禍で間隔があき、今年は久しぶりのドロミテ手配になりましたが、コロナ前と比べると、どこもたいへん混んでいて、人気の場所へは出発時間を早めないといけない日もありました。
      といった感じで、現在3本の動画をUPしていただいています。残り2本作成予定ということです。今回天気も良くうまく編集していただいているので、この動画をご覧になられ来年さらに参加されたいとう方が増えることを願っています。
       かなり久しぶりの投稿になります。 なんとかコロナ前の状況で海外旅行ができるようになってきたものの、航空券の高騰や現地費用の高騰で旅行代金も随分上がってきてしまいました。 そんな中、まいたびさん(毎日新聞旅行 東京)がドロミテハイキングのツアーを募集しています。
      このコースは、まいたびさんが企画して walk-world が手配している内容です。観光旅行でコルチナ周辺を訪れるだけのプランとは異なり、ドロミテの西から東のハイライトをハイキングできる魅力的なプランです。
      ドロミテは岩々しているイメージですが、写真のように高山植物にもたくさん出会えます。そう、迫力あるドロミテの山々、美味しいイタリア料理、ハイセンスなクオリティ高いホテルなど、おすすめポイント満載なプランですので、ぜひ覗いてみてください。
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      こちらのツアーは問合せも増えてきていてもう一息で催行決定しそうです。ご興味ある方は是非よろしくお願いします。
       今日もヨーロッパのハイキング・ルートについて書いてみたいと思います。まず最初は日帰りハイキング・ルートです。walkworldで特に得意にしている地域があります。オーストリア・チロルイタリア・ドロミテフランス&スペイン・ピレネーの3地域です。もちろんこの他にもスイス・アルプスシャモニー周辺イタリア・アオスタなどの地域も手配、ご案内させていただいてきておりますが、今回は特筆して3地域のハイキング・ルートを写真を多めに使用して既にブログにしたものをご紹介してゆきます。
       通常旅行会社ではヨーロッパ・ハイキングについてここまで詳しくフリーでご紹介することはなかったと思います。やはりそのような情報が私達の糧となってこのビジネスをさせていただいているからです。
       ただこのコロナ禍で過去に撮り貯めていた写真を眺めていると、これらがただ色褪せていくだけなのがもったいないなぁ、それにどこも大好きな場所だから、もっともっと多くの日本の人たちに見て、体験して頂けたらなぁなどと考えるようになりました。
       ヨーロッパのハイキング旅行の企画・手配は、これまでもずっと私のメインの仕事ですので、この記事をご覧になってご依頼いただければとても嬉しく思いますが、ご依頼いただけなくても興味を持っていただけるだけでも嬉しく思えるようになりました。
       これらの情報をもとにして私達の手配なくても個人旅行している方はたくさんいらっしゃいますので、その人たちは是非ご参考にしていただいたらと思います。(※旅行手配依頼なしの質問だけというのはご勘弁ください!参考はこの記事にとどめて下さい!)
       またそれでも私達に旅行手配のご依頼をいただけるのでしたら、私達がこれまで培った現地ネットワークも駆使して、さらに最新の詳しい情報などをご提供できるものと思います。
       いずれにしましても、これらの場所へご旅行していただいて、お楽しみいただけることが、私達が一番やりたいことだということです。
       それでは、紹介ページのリンクを箇条書きにしてゆきます。どのコースも何度でも歩きたくなるような素晴らしいルートです。


       またロングトレイルで利用いただける山小屋の詳細を記していますので、
        ▼ご参考にしてみてください。
       ヨーロッパの山小屋について
       ヨーロッパの山小屋について Part.2
       ドロミテで最も有名なハイキング・ルートをご紹介します。トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード/Tre Cime di Lavaredo(伊語)またはドライ・チンネン/Drei Zinnen(独語)3つのピークの岩山が聳え立つ独特の場所で、3つのピークは、東側からチーマ・ピッコラ(2857m)/Cima Piccolaチーマ・グランデ(2999m)/Cima Grandeチーマ・オーヴェスト(2973m)/Cima Ovestとなっています。有名なよく見かける写真は東側が写真左側にあたります。
       ハイキングは、オウロンツォ小屋(2320m)/Rifugio Auronzoの下にある駐車場から始まります。ここはトレ・チーメの南側に位置しますので、南→東→北→西→南というようにぐるっと一周します。最初東側へ延びる林道は幅が広く40分ほどで二つ目の山小屋、ラヴァレード小屋(2344m)/Rifugio Lavaredoの前を通ります。ここから標高差100m、約2-30分ほどを登るのですが、左手が登山道右手が林道になっていて、左側の方が勾配がきつくなっています。登りきったところがフォルチェッラ・ラヴァレード(2454m)/Forcella Lavaredoと呼ばれ、ここからのトレ・チーメは最も近く迫力ある記念撮影が可能です。

       ここからは右手にパテルノ山(2744m)/Monte Paterno(伊語)パッタンコーフェル山/Patterkofel(独語)のふもとの登山道を北側のロカテッリ小屋(2450m)/Rifugio Locatelli(伊語)、ドライ・チンネン小屋/Dreizinnenhutte(独語)へ向け約40分ほど歩きます。  この小屋付近から見たトレ・チーメの写真が最も有名な写真です。小屋の裏側(北東側)にはピアニ湖という湖もあり、とても寛げる場所でもあります。タイミングが良ければ6月中下旬~9月上旬の間は、小屋内のレストラン営業もしているので、ランチも可能です。


       最後山小屋からは、もう少し登り、メッツォ峠(2315m)/Col de Mazzoを越えてオウロンツォ小屋(2320m)/Rifugio uronzoへと戻ります。
       ちなみに山小屋の表記でもイタリア語のみのところはヴェネト州に属する以前からイタリアの場所で、ドイツ語表記もあるところは第1次世界大戦前までオーストリア・チロル州だった場所です。こんな標高2000mを越える山岳地帯が戦争の最前線だったそうです。


       ▼こちらにハイキングコースの地図をあげておきます。
       トレ・チーメ一周ハイキング
       所要:約4時間、距離:9.7 km、標高差:登り/下り404 m
       TRE CIME HIKING MAP
       ※オウロンツォ小屋からロカテッリ小屋までの往復だと‐30分ほどで、
        フォルチェッラ・ラヴァレードまでの往復だと-1.5時間ほど短縮して歩けます。




       フレンチ・ピレネーの最大の見どころと言えばガヴァルニー圏谷です。ガヴァルニー村(1365m)からガヴァルニー圏谷手前のオテル・ド・シルク(1570m)/Hotel du Cirque de Gavarnieまでは約4㎞/1.5時間ほどの歩きやすく幅の広い遊歩道があり、多くの観光客が歩いています。道中ガヴァルニー滝の左上にマルボレ峰(3248m)/Pic de Marboreが望めます。この道を子供から大人まで馬に乗って楽に行けるサービスもあります。
       今回はもっと自然を感じてもらうために、遊歩道とは違う登山道を歩きます。村の西側にあるル・コンポステッレ・ホテル/Le COMPOSTELLE HÔTELの前を通り、その奥にある登山道から歩きだします。
       遊歩道を歩くよりも高低差はあるのですが、ガヴァルニー圏谷の絶景を左前方に眺められる素晴らしい場所に行けることが何よりも魅力です。通常の遊歩道を行くより倍くらいの時間をかけて最初登り素晴らしい展望を楽しんだ後は下ってゆきます。ガヴァルニー滝から流れる小川を渡り再度少し登るとオテル・ド・シルク(1570m)です。

       オテル・ド・シルク(1570m)からさらに20分ほど歩くとグランド・カスケード/Grand Cascadeと呼ばれているヨーロッパ2番目の高低差432mあるガヴァルニー滝のしぶきが届くところまで行くことが可能です。迫力ある滝をお楽しみください。オテル・ド・シルク(1570m)に戻り少し休憩して、引き返す道も遊歩道を使わず往路で使用した林道の西側の登山道の下にある湿地帯の道を歩いて行きます。6月などに歩くととても多くの花々が咲いていてとてもきれいです。石造りのナドー橋/Pont de Nadauまで来るとガヴァルニー村まであと少しです。この橋はもともと木造だった橋ですが、19世紀半ばに石造りに作り替えられたそうです。

       このルートはとにかく迫力あるガヴァルニー圏谷に向かって歩いてゆき、復路は振り返りつつガヴァルニー圏谷を背に戻ってきます。魅力は、角度や距離によってガヴァルニー圏谷が色々な表情を見せてくれます。


     ▼同じフレンチ・ピレネーのゴーブ湖のルート紹介はこちらです。
     ゴーブ谷の絶景と名峰ヴィニュマル峰展望ルート

     ▼こちらにハイキングコースの地図をあげておきます。
     所要:約4-5時間、距離:10.1 km、標高差:登り/下り469 m
     GAVARNIE HIKING MAP


     ▼その他、こちらのコースを含むピレネーのプランです。
     ピレネー・フラワー・ハイキング


     ▼スペイン側のルート紹介はこちら!
     アネト山展望ハイキング・ルート
       ひとつ前のブログでご紹介したプティア山の西側に走るフネス谷※5、迫力あるオドレ山群※6の麓を歩き、南チロル料理も堪能できるハイキングルメ・ルートがあります。
       レンタカーがあれば、フネス谷の最奥(東奥)にあるザネス小屋駐車場(1680m)目指しましょう。路線バスならブレッサノーネ※7駅から約1時間でザネス小屋までアクセス可能です。路線バスは朝9:17着~18:17着まで1時間に1本あります。フネス谷に宿をとってもブレッサノーネに宿をとってもアクセスは簡単です。
       ハイキングは、ここから東へ歩き出しマルガ・ガンペン小屋(2026m)※1へ。標高差が約300m以上ありますので、約1時間30分ほどで歩けます。山小屋で小休止の後、今度は西へ向きを変え、迫力あるオドレ山群の麓を歩いてゆきます。約2時間ほどかけてマルガ・カスナーゴ小屋(2006m)※2オドレ小屋(1996m)※3がある開けた牧草地を目指します。途中オドレ山群直下のザレ場を歩きますが、ところどころ展望の良いところがありますので、展望を楽しみながらのハイキングになることでしょう。
       そしてマルガ・カスナーゴ小屋周辺からオドレ山群の展望は、このルート最高の写真スポットになります。マルガ・カスナーゴ小屋オドル小屋は5分くらいのところにあります。さらに30分ほど下っていくとデュッスラー小屋(1782m)※4があります。このあたりまで下りてくると森の中の小屋になりますが、それでも視界を木々に遮られることなくオドル岩峰の雄姿を楽しませてくれます。最後はさらに40分ほど下り、スタート地点のザネス小屋駐車場に戻ります。
       ▼こちらにハイキングコースの地図をあげておきます。
       所要:約4-5時間、距離:12.4 km、標高差:登り/下り594 m
       オドレ山群・ハイキングルメ・マップ
       ※短いルートも可能です。
      【寄り道スポット】
       ザネス小屋から路線バスに乗って20分ほどするとサン・マッダレーナ※8・フィラー/S.Maddalena Fillerバス停に止まります。
       フネス谷の路線バス2021年時刻表
      ここから歩いて20分ほど(オドレ山群と道を挟んで反対側)のところに、オドル山群を撮るには一番の日本でも有名なスポットがあります。またこの場所はオドレ山群の西側に位置していて、午前中だと逆光になるので、是非ハイキング後、午後の遅めの時間に訪れてみてください!※このブログタイトル上の写真がそこからの写真です。
       それからバス停近くに、フォンタフォン&ニーダーステッター/Vontavon & Niederstätterという村の小さなスパーマーケットがありますが、ここで売ってるシュペック(燻製ハム)は安くて味も絶品でした!バス待ちの時間があればお勧めです。
       さらに西側のサン・ピエトロ※9には、この谷一番の美味しいレストランがあります。
       レストラン・ピゾック/Restaurant Pitzock  オーガニックにこだわるフネス谷“スロー・フード”レストラン。シェフのオスカー・メスナー/Oskar Messnerさんの作る料理は見た目は美しく、味は繊細でいつもお腹だけじゃなくて心も満たしてくれます。特に新鮮なラム肉は、美味しいと評判です。

    ●山小屋のご案内
  1. ※1 マルガ・ガンペン小屋/Malga Gampen(イタリア語)(2062m)
  2. ガンペン・アルム小屋/Gampen Alm(ドイツ語)

  3. ※2 マルガ・カスナーゴ小屋/Malga Casnago(イタリア語)(2006m)
  4. グシュナーゲンハード・アルム小屋/Guschnagenhardt Alm(ドイツ語)

  5. ※3 オドレ小屋/Rifugio Odle(イタリア語)(1996m)
  6. ガイスラー小屋/Geislerhutte(ドイツ語)

  7. ※4 デュッスラー小屋/Dusslerhuette(1782m)

  8. ●南チロル郷土料理について  
  9. シュッテルブロートバンドヌーデルン/Schüttelbrotbandnudeln
  10.  シュッテルブロートというライ麦で作られた硬くてパリパリのパンを一度つぶして粉にして、再度その粉を生地にして平麵にしたのがこのシュッテルブロートバンドヌーデルンなのです。下の写真はホテル・ウティア・ド・ボルツの夕食時のもの。
     
  11. シュルツクラプフェン/Schlutzkrapfen
  12.  ライ麦と小麦粉から作られる生地のラヴィオリでほうれん草とリコッタチーズが餡。下の写真はレストラン・ピゾックの昼食時のもの。
     
  13. ブックヴァイツェンラヴィオリ/Buchweizen-Ravioli
  14.  蕎麦粉とセモリナ粉から作られたラヴィオリで餡はポテトで、トマトソース。下の写真はホテル・ウティア・ド・ボルツの夕食時のもの。
    ●地名の表記(文章内の地名はすべてイタリア語で統一しています。)
  15. ※5 フネス谷/Val di Funes(イタリア語)
  16. フィルネッサータール/Villnoessertal(ドイツ語)

  17. ※6 オドレ山群/Odle(イタリア語)
  18. ガイスラー山群/Geisler(ドイツ語)
  19. オドレス山群/Odles(ラディン語)

  20. ※7 ブレッサノーネ/Bressanone(イタリア語)
  21. ブリクセン/Brixen(ドイツ語)

  22. ※8 サン・マッダレーナ/San Maddalena(イタリア語)
  23. ザンクト・マグダレーナ/St.Magdalena(ドイツ語)

  24. ※9 サン・ピエトロ/San Pietro(イタリア語)
  25. ザンクト・ペーター/St.Peter(ドイツ語)
    •  今回ご紹介するコースは、日本語で紹介している本など見たことがなく、しかし私にとってはとても大好きなコースなので、是非詳しく紹介してみたいと思い纏めてみました。是非ご覧ください。
       東側にはバディア谷、西側にはフネス谷を見下ろすプティア山※1は、ドロミテの北部に位置する独立峰です。山の北側にあるエルベ峠※2から歩き出し反時計回りに回るコースをご紹介します。
       ご紹介前にご説明しておかないといけないことがあります。この地域はドロミテの中でも特異な場所で、古くからこの土地の言語であるラディン語、現在ここはイタリアなのでイタリア語、そしてかつてはオーストリア、チロル州の一部であったため、今でもドイツ語を話す人が最も多く住んでいます。その為、道路標識も3言語で書かれていることが多く、地名も3種類あることが多くあります。
       今回はイタリア語で統一して書いていきたいと思います。地名の後に※数字を表記しているものは下記でご説明しています。
       まずこのエルベ峠には道路を挟んでプティア山の反対側(北側)に3星ホテル、ウティア・ド・ボルツ/Utia de Borzがあります。ウティア/Utiaという単語はラディン語で、山小屋に使われています。このホテルも山小屋風ということなのですが、ホテル内はとてもきれいで快適で、食事もとても美味しく、さらに真正面にはプティア山の迫力ある絶景があります。日本では全くと言っていいほど知られていませんが、私のお勧めの宿です。

       それでは今回の主役の山、プティア山(2875m)、ハイキングの始点はその北側に位置するエルベ峠(2006m)です。まず最初の歩き始め直ぐの場所にプティア山をきれいに望める場所がありますので、是非ここで写真を1枚撮っておきましょう。そして、広めの林道を進みムン・ド・フォルネッラ小屋/ Munt de Fornella(ドイツ語・イタリア語)(2080m)まで緩やかに登ってゆきます。正面にはプティア山が望めます。山小屋のあるところから林道は左右に分かれています。今回は反時計回りなので、右へ進みます。10分ほど歩くと林道から登山道に変わります。
       ここから峠のフォルチェッラ・ド・プティア(2357m)※3までプティア山西麓の登山道、標高差約330mを約1時間少しかけて登ってゆきます。後半勾配がきつくなる付近は、7月くらいはまだ残雪があることも多く、足元には気を付けましょう。また途中振り返るとオーストリア・チロルのツィラータールの山々も望めます。
       峠のフォルチェッラ・ド・プティアで一息つきましょう!ここからはプティア山南東麓に広がる高原、バディアの谷プエズ山群などとても素晴らしい眺めを楽しめます。ここからマルガ・ヴァラキア※4を経てゴマ分岐までの眺めはこのルート最大の魅力です。
       ここから3方向に道は分かれます。左はプティア山登頂ルート、右はジェノヴァ小屋※5を経てフネス谷へ下るルート、直進が今回の1周ルートになります。ガイスラー山群の尖った峰々を眺めるには一度ジェノヴァ小屋方面へ進み、途中から1周ルートに戻る道もあります。
       それでは直進ルートですが、最初1㎞ほど下った後はなだらかな林道を進みます。休憩から1時間ほどで、マルガ・ヴァラキア(2090m)に到着します。こちらではランチを提供してくれますので、ここでランチをする行程を組むのが良いでしょう。
       ランチの後は北東へ進みゴマ分岐(2101m)から左(北西)へ向きを変えウティア・ド・ゴマ/Utia de Goma(2030m)を経由し、最初の分岐にある小屋、ムン・ド・フォルネッラ(2080m)まで戻ってきます。ここまでは比較的緩やかな登り下りを繰り返す歩きやすいルートです。
       最後はホテル・ウティア・ド・ボルツへ最初来た林道を戻ってゆきます。
       ▼こちらにハイキングコースの地図をあげておきます。
       所要:約5-6時間、距離:13㎞、標高差:登り/下り555m
       PASSO DELLE ERBE HIKING MAP


     

    ●地名の解説
      ※1 エルベ峠(2006m)
    • パッソ・デッレ・エルベ/Passo delle Erbe(イタリア語)
    • ヴュルツヨッホ/Würzjoch(ドイツ語)
    • ジュ・ド・ボルツ/Ju de Börz(ラディン語)
      ※2 プティア山(2875m)
    • サス・ド・プティア/Sass de Putia(イタリア語)
    • パイトラーコフェル/Peitlerkofel(ドイツ語)
    • サス・ド・プティア/Sas de Putia(ラディン語)
      ※3 フォルチェッラ・ド・プティア(2357m)
    • フォルチェッラ・ド・プティア/Forcella de Putia(イタリア語)
    • パイトラーシャルテ/Peitlerscharte(ドイツ語)
      ※4 マルガ・ヴァラキア(2090m)
    • マルガ・ヴァキアラ/Malga Vaciara(イタリア語)
    • ヴァキアラ・アルム小屋/Vaciara Almhutte(ドイツ語)
    • ウティア・ヴァラキア/Utia Vaciara(ラディン語)
      ※5 ジェノヴァ小屋(2306m)
    • ジェノヴァ小屋/Rifugio Genova(イタリア語)
    • シュレター小屋/Schlüterhütte(ドイツ語)
       フレンチ・ピレネー、今年で35回目を迎える夏の催し『ガヴァルニー・フェスティバル』は、2021年7月22日から8月3日まで、毎日夜21時に開演されます。昨年はコロナの影響でキャンセルになっているので、今年は是非開催されてほしいものです。今年の演目は『不思議の国のアリス』です。世界遺産の大自然の中での舞台は必見です!入場券は25euro(前売り:23euro)walkworldでは入場券手配も行っています。

      ガヴァルニー・フェスティバルの2021年のポスター

       世界遺産ガヴァルニー大圏谷、夏の夕暮れ時から特設野外劇場でその演目は演じられます。ガヴァルニー村(1200m)から遊歩道を30分ほど歩いた大圏谷内に野外特設ステージを設け、日本では絶対にありえない壮大なスケールの大自然の中、それも世界遺産での演劇を体験していただけるのです。21時開演って少し遅いなと思うかもしれませんが、ここはピレネー、この時間帯がちょうど陽が暮れかけた頃なのです。(夏時間がある上に緯度も北緯43度程あるのが日照時間が長い要因です。)ただここは標高が1200m以上あります。陽が暮れてしまうとかなり冷えてきますので、防寒具は必携です。そしてフランス語がわからなくても、大自然の中で、迫力ある爽快な非日常体験をたっぷり味わっていただけると思います。
       下の写真を見ていただいても分かりますが、本当にガヴァルニー大圏谷からすぐの場所に舞台設定をしています。見ていると劇場とは全く違った幻想的な雰囲気をお楽しみいただけることでしょう!
       まだコロナ禍でこの夏ピレネーへ渡航できるかどうか全くわからない状況ですが、今年いけなくてもまた来年同様に開催されると思いますので、心に留めておいていただければと思います。
    夏のガヴァルニー圏谷

    夏のガヴァルニー圏谷

       神戸新聞社主催、祈りの古道を訪ねて、世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』を歩くというシリーズ6コースのツアープランが4/7からはじまります。ハイキング初心者の方でもお楽しみいただけるようゆったりペースで歩きます。また熊野古道案内経験豊富な添乗員と現地語り部が同行して歩きますので、安心して歴史への学びと古道の自然に癒されることでしょう。
  26. 第1回 4/7(水)       高野山町石道
  27.   【催行されました!】下の方に画像を掲載しています!
  28. 第1回 【緊急事態宣言後の新規追加設定】 7/25(日) 高野山女人道
  29. 第2回 5/11(火)-12(水) 中辺路①(滝尻~高原~近露)
    【変更】8/24(火)-25(水)
  30. 第3回 6/8(火)-9(水)   中辺路②(近露~熊瀬川、発心門~熊野本宮大社)
    【変更】9/14(火)-15(水)
  31. 第4回 9/14(火)-15(水) 中辺路③(大日越・小雲取越)
    【変更】10/4(月)-5(火)
  32. 第5回 10/19(火)-20(水)中辺路④(大雲取越)
    【変更なし】
  33. 第6回 11/24(水)-25(木)小辺路(果無越)
    【変更なし】

  34.   【改訂版】祈りの古道チラシはこちら


    ■ツアーご報告
     第1回 4/7(水) 高野山町石道は晴天の中、無事に催行されました。
     その時の写真をご覧ください!(2021/4/8更新)
      ▼

    企画&添乗の藤田さんからのコメント
     道の世界遺産として登録されている「熊野古道」は奈良・三重・和歌山、大阪、 京都と関西をまたぐ壮大な道、平安時代から浄土信仰の高まりより京都から貴族 がお参りした道、鎌倉から室町時代にかけて熊野へのお参り「熊野詣」がブーム になり、すべての人々がアリのように行列を作って詣でたことから「蟻の熊野 詣」といわれた道です。
     「熊野本宮大社」「熊野速玉神社」「熊野那智大社」熊野三山は、もともと川や 滝、岩などをご神体とした自然神信仰から、私たちのルーツである神々が祀られ る祖先神信仰が入りました。また修験者たちが熊野の山奥に入り修行をした修験 道の聖地でもあります。このように仏教神道へだたりなく大きな信仰が熊野信 仰。私たち日本人の元を作った信仰です。世界中どこを探してもこんな心の広い 宗教は他にないですよね。
     私が最初に熊野古道を歩きたいと計画を立てた時、紀伊半島の台風が直撃した被 害がひどく、道も崩壊した状態で歩くことができずに、しばらく訪れる機会があ りませんでした。 関西に住んでいる私もなかなか行くには遠いなぁと感じる熊野でしたが、歩く機 会をいただいてからほぼ毎年のように訪れています。
    心がざわついたときに熊野古道を歩くとなぜか神聖な気持ちになり、また次も来 たいと思わせてくれる気持ちのいいいわゆるパワーがもらえる場所です。
     今の人も昔の人もこの魅力に取りつかれるのは、きっとこの心の広い熊野の神様 や仏さまたちが見守っているからなんだろうあぁといつも感じます。
     熊野三山「熊野本宮大社」「熊野速玉神社」「熊野那智大社」に辿りつけば、現 在・過去・未来・の罪が荒い流されると言われています。
     是非新しい自分発見に訪れてほしい日本の美しい場所です。今回、そんな私の「熊野愛」を皆さんに感じてほしくて参詣道のツアーをつくり ました。
    1回目は高野山へ続く参詣道でした。
    2回目からは、熊野古道を歩きます。
     古道歩きは整備された道ですが、登山と同じだと考えていただければ安全に歩く ことができます。熊野に詳しい語り部の方がついて歩いてくれます。それぞれの ツアーで熊野本宮大社に訪れます。
     是非この機会に美しい日本の道を歩いてほしいと思います!ご参加お待ちしてい ます。



     新規第1回以降は絶賛募集中ですので、是非ご検討ください!
     (緊急事態宣言発令の為、第1回は既に催行されているのですが、新規第1回から第4回の日程が変更されています。こちらの記事は、4/1に書いた記事を5/10、さらに6/24に更新しています。)

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