ひとつ前のブログでご紹介したプティア山の西側に走るフネス谷※5、迫力あるオドレ山群※6の麓を歩き、南チロル料理も堪能できるハイキングルメ・ルートがあります。
     レンタカーがあれば、フネス谷の最奥(東奥)にあるザネス小屋駐車場(1680m)目指しましょう。路線バスならブレッサノーネ※7駅から約1時間でザネス小屋までアクセス可能です。路線バスは朝9:17着~18:17着まで1時間に1本あります。フネス谷に宿をとってもブレッサノーネに宿をとってもアクセスは簡単です。
     ハイキングは、ここから東へ歩き出しマルガ・ガンペン小屋(2026m)※1へ。標高差が約300m以上ありますので、約1時間30分ほどで歩けます。山小屋で小休止の後、今度は西へ向きを変え、迫力あるオドレ山群の麓を歩いてゆきます。約2時間ほどかけてマルガ・カスナーゴ小屋(2006m)※2オドレ小屋(1996m)※3がある開けた牧草地を目指します。途中オドレ山群直下のザレ場を歩きますが、ところどころ展望の良いところがありますので、展望を楽しみながらのハイキングになることでしょう。
     そしてマルガ・カスナーゴ小屋周辺からオドレ山群の展望は、このルート最高の写真スポットになります。マルガ・カスナーゴ小屋オドル小屋は5分くらいのところにあります。さらに30分ほど下っていくとデュッスラー小屋(1782m)※4があります。このあたりまで下りてくると森の中の小屋になりますが、それでも視界を木々に遮られることなくオドル岩峰の雄姿を楽しませてくれます。最後はさらに40分ほど下り、スタート地点のザネス小屋駐車場に戻ります。
     ▼こちらにハイキングコースの地図をあげておきます。
     所要:約4-5時間、距離:12.4 km、標高差:登り/下り594 m
     オドレ山群・ハイキングルメ・マップ
     ※短いルートも可能です。
    【寄り道スポット】
     ザネス小屋から路線バスに乗って20分ほどするとサン・マッダレーナ※8・フィラー/S.Maddalena Fillerバス停に止まります。
     フネス谷の路線バス2021年時刻表
    ここから歩いて20分ほど(オドレ山群と道を挟んで反対側)のところに、オドル山群を撮るには一番の日本でも有名なスポットがあります。またこの場所はオドレ山群の西側に位置していて、午前中だと逆光になるので、是非ハイキング後、午後の遅めの時間に訪れてみてください!※このブログタイトル上の写真がそこからの写真です。
     それからバス停近くに、フォンタフォン&ニーダーステッター/Vontavon & Niederstätterという村の小さなスパーマーケットがありますが、ここで売ってるシュペック(燻製ハム)は安くて味も絶品でした!バス待ちの時間があればお勧めです。
     さらに西側のサン・ピエトロ※9には、この谷一番の美味しいレストランがあります。
     レストラン・ピゾック/Restaurant Pitzock  オーガニックにこだわるフネス谷“スロー・フード”レストラン。シェフのオスカー・メスナー/Oskar Messnerさんの作る料理は見た目は美しく、味は繊細でいつもお腹だけじゃなくて心も満たしてくれます。特に新鮮なラム肉は、美味しいと評判です。

●山小屋のご案内
  • ※1 マルガ・ガンペン小屋/Malga Gampen(イタリア語)(2062m)
  • ガンペン・アルム小屋/Gampen Alm(ドイツ語)

  • ※2 マルガ・カスナーゴ小屋/Malga Casnago(イタリア語)(2006m)
  • グシュナーゲンハード・アルム小屋/Guschnagenhardt Alm(ドイツ語)

  • ※3 オドレ小屋/Rifugio Odle(イタリア語)(1996m)
  • ガイスラー小屋/Geislerhutte(ドイツ語)

  • ※4 デュッスラー小屋/Dusslerhuette(1782m)

  • ●南チロル郷土料理について  
  • シュッテルブロートバンドヌーデルン/Schüttelbrotbandnudeln
  •  シュッテルブロートというライ麦で作られた硬くてパリパリのパンを一度つぶして粉にして、再度その粉を生地にして平麵にしたのがこのシュッテルブロートバンドヌーデルンなのです。下の写真はホテル・ウティア・ド・ボルツの夕食時のもの。
     
  • シュルツクラプフェン/Schlutzkrapfen
  •  ライ麦と小麦粉から作られる生地のラヴィオリでほうれん草とリコッタチーズが餡。下の写真はレストラン・ピゾックの昼食時のもの。
     
  • ブックヴァイツェンラヴィオリ/Buchweizen-Ravioli
  •  蕎麦粉とセモリナ粉から作られたラヴィオリで餡はポテトで、トマトソース。下の写真はホテル・ウティア・ド・ボルツの夕食時のもの。
    ●地名の表記(文章内の地名はすべてイタリア語で統一しています。)
  • ※5 フネス谷/Val di Funes(イタリア語)
  • フィルネッサータール/Villnoessertal(ドイツ語)

  • ※6 オドレ山群/Odle(イタリア語)
  • ガイスラー山群/Geisler(ドイツ語)
  • オドレス山群/Odles(ラディン語)

  • ※7 ブレッサノーネ/Bressanone(イタリア語)
  • ブリクセン/Brixen(ドイツ語)

  • ※8 サン・マッダレーナ/San Maddalena(イタリア語)
  • ザンクト・マグダレーナ/St.Magdalena(ドイツ語)

  • ※9 サン・ピエトロ/San Pietro(イタリア語)
  • ザンクト・ペーター/St.Peter(ドイツ語)