世界遺産

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こんにちは、

新型コロナウィルス、ここまで深刻になるとは思ってなかったですね。緊急事態宣言の中、自宅にて文章にしています。

こんな時だから、『私たち旅行会社の人間には何ができるのかな?』 というように考えてしまいます。 旅行販売、宣伝や奨励をするわけにもいかないのですが、 やがて安心して旅行できる時期は必ずやってくるので、 その時に向けてのワクワクすることくらいはできるかな、と勝手に思っています。

私は自分自身が行く旅行前のワクワク感同様に、お客様の旅行を計画させていただいたり、お勧めしたりして一緒にワクワクするのも本当に好きなのです。もちろん旅しているときは楽しいのですが、計画している時はさらにワクワクして楽しくないですか?

今年がだめでも来年に向けてのヨーロッパ旅行のご相談に乗らせていただき、一緒にワクワクできればとても嬉しく思います。

※写真はドロミテ縦走路/ Alta Via Dolomite Nr.1 の北部、ブライエス湖からセネス小屋へ向かう道中、ゼーコーフェル(ドイツ名)/クロダデルベッコ(イタリア名)の隆起した地層を眺めながら。

 今回は南チロル地方について触れてみたいと思います。

 南チロルってどこ?

 イタリアの北東部には、トレンティーノ=アルト・アディジェ特別自治州という州がありますが、この州はボルツァーノ自治県:スッド・ティロル[南チロル](独名)/アルト・アディジェ(伊名)トレント自治県:トレンティーノの南北の2県で構成されています。

 日本でもよく聞かれるチロルという地域はオーストリアのチロル州と上記のイタリアのスッド・ティロル[南チロル]から構成された地域のことを指します。

 このスッド・ティロル地方のことを、以下[南チロル]と呼ばせてもらいます。

 まずティロル/チロルの名の由来は、この南チロルのメラーノの北側にあるティロロ村の地名から由来しているようです。話されている言語は、イタリアであるにもかかわらず約75%の住民がドイツ語を話し、一部の地域(約5%の住民)では古くから使われているラディン語が話されていて、イタリア語はわずか25%話されているだけなのです。

 こうなると道路標識も2~3言語を使用しているところも多く、日本では目にしない標識に出会います。

 地理的には、世界遺産のドロミティ地方が、ほぼこの南チロル地方のアディジェ川を挟んで東側に位置します。対してアディジェ川の西側のボルツァーノ周辺にはワイン街道があり、品質の高いワインを生産していて、また 同じ地域ではリンゴも豊富に生産されていて、とても豊かな地域なのです。

 ヨーロッパでは、イタリアのビールはワインと違ってあまり評価されていませんが、南チロルにはフォルスト/Forstという地ビール醸造所があります。メラーノの西にあるここフォルストのビールは、イタリア・ビールと言えど侮れません。ということで、南チロルはビールもワインも美味しく、アルコールがダメな方にはアップル・ジュースもあります。食事はチロル郷土料理とイタリアンのミックスです。
そして古くからこのような国境付近の土地では、人々はより切磋琢磨して生活していますので、食事だけでなく、ホテルのサービスから人々のもてなしまでが素晴らしく、ヨーロッパでもNO.1の場所だと感じています。

 南チロルではドロミテがとても有名ですが、日本でよく知られているのはドロミテの東側が多く西側はあまり知られていませんが、西側もとても迫力ある山々をご覧いただけます。

 さらにドロミテから西側に移動すると、ボルツァノの北側には、ソプラ・ボルツァノからコッラルボまで 全長6.6㎞のかわいいリッテン鉄道(独語)/レノン鉄道(伊語)が走っています。このコッラルボから先へさらに歩くと土柱/アース・ピラミッドという奇岩をご覧いただけます。またボルツァーノからさらに西側へ進むと温泉保養地のメラーノが有名で、さらに西側には、オーストリアのエッツ谷の南側にあたる、シュナールス谷(独語)/セナレス谷(伊語)があります。この谷では毎年9月の中下旬に夏の間オーストリア側で放牧された羊たちがイタリア側に戻ってくるシャウフューベルトリーブ/Schafübertriebeという祭りが行われますが、その羊の数が数千頭で迫力あるお祭りをご覧いただけます。

 まだまだお伝え出来ないほど南チロルは魅力にあふれているところです。少しでも多くの方に大好きなこの地方をご紹介できればと思います。


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オーストリア・チロルからの国境越えツアーはこちら!

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 北部イタリアのヴェネト州といえば、ヴェネチアが特別に有名ですが、 お勧めできるのはヴェネチア観光だけではありません。 ヴェネチアのバーカロ巡りというバル巡り文化が、昔から暮らす漁師たちの間では日常のひと息つける生活の一部です。

 ヴェネチア以外の場所でも、パドヴァでは美味しいタコ料理をいただけ、少し北に足を延ばし、バッサーノ・デル・グラッパで蒸留酒グラッパをいただき、アジアゴではとても有名なアジアゴチーズを、ヴァルドッビアーデネの美しいワイン畑の丘陵地帯にあるワイナリーで、発砲ワインのプロセッコいただくなど、美味しいものにこと欠きません。

 ところで、イタリアはほぼオリーブオイルを使って料理をしてくれるので、バターを使って料理する北部ヨーロッパに比べ、胃もたれはしにくいのですが、「美味しい美味しい」と言って食べていても、肉主体の料理をいただくには限界があります。しかしここヴェネトの料理は、魚介類主体でオリーブオイルでの調理法が多く、胃への負担が少しは軽く済むのです。食べ過ぎると同じですが…。

「ヴェネトで食べ歩き…」想像するだけでも幸せな気分になります。今ウィルスで大変なイタリアですが、本当に気軽に訪問できるように早くなってほしいものです。

写真は、ヴェネチア本島の裏通りのバーカロ


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 長らく忙しいという言い訳で、ブログから遠ざかっていました。

 今朝のニュースでイタリアのコロナウィルス感染者が急増と出ていました。 一体どうなってしまうのか、先行き不透明なまま春を迎え、そして 春から夏にかけてのハイキングシーズンになろうとしています。

 そんな中、ヴェネチアの友人は、いつも多くの観光客で賑わうヴェネチアに 人が全くいないので、とてもきれいだと喜んでいました。皮肉なもんですね。

 さぁ、後ろ向きな話ばかりしていられないので、何か前向きに楽しいこと を考えようと思い、恐らくこのウィルス騒動も終息しているだろう(期待)秋以降の ことを考えようと思います。

 夏のハイキング・シーズンも終わりますので、私の得意なテーマでは 食やワイン、またはヨーロッパ・スキーですね。 今回ご紹介するのは現在北イタリアで封鎖されている場所にある ヴェローナのアグリトゥリズモ・コルテ・サン・マッティアです。 場所はヴェローナの町を見下ろせる街の北側の高台にあり、 町からは路線バスでもアクセス可能です。

 天気がいいとテラスでの時間は至極の時間です。朝食後に読書をしたりゆっくり流れる時間をお楽しみいただけます。
 アグリトゥリズモの建物に隣接したところにワイン畑もあります。


 こちらのプランにはヴェローナは含まれていませんが、
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