ヨーロッパ

     早いものでもうすぐ2021年も7月が終わりそうです。未だに渡航して帰国すると14日間隔離が必要な状況の中、なかなかチロルでのハイキングを体験していただくまではいかないのですが、来年こそはという願いを込めて、今回はチロルの氷河大展望のルート、エッツタール最奥の村オーバーグルグルのホーエムートアルムから村まで下りてくるルートをご紹介したいと思います。
     以前、チロルには夏の間ずっと滞在していて、日本からのお客様が多い時期は、お客様のサポートをして忙しくしていましたが、ちょうど7月末から8月になると仕事にも余裕が出てきて下見がてらにどこかを歩くことが多かったのを思い出します。特に今から10年前くらいはよく歩きました。
     まずはこちらの記事をご覧ください!エッツタールでお得に過ごすための記事です。
     オーストリア・チロル・ハイキング旅行をお得に楽しむ方法!
     こちらの記事にはこの谷に滞在するともらえるエッツタール・プレミアム・カードのことを中心に書いてありますが、エッツタールの説明もしています。ちなみにこのエッツタール・プレミアム・カードが2021年からエッツタール・インサイド・カードという名前に変わり、内容も少し変わりました。この変更点に関しては、後日ご紹介します。

     話を戻しますと、そのチロル一深い谷、エッツタールの最奥に位置するのが、ここオーバーグルグル村(1907m)です。

     ここへのアクセスは人気リゾート、エッツタールの中の村で、もう少し手前のゼルデン(1368m)から路線バスで約20分ほどです。チロルにしては便数も多く、30分間隔くらいで運航してくれていますので便利です。
     ▼ここゼルデンに滞在するプランをご紹介しています。
     オーストリア・チロル・ゼルデン・ホテル滞在
     オーバーグルグル・ツェントラムのバス停で降りるとゴンドラ乗場まで徒歩すぐ(約200m)です。2021年このゴンドラは6月25日から9月19日まで運行予定です。このゴンドラは一度中間駅で乗換え、ホーエムート・アルム(2670m)に到着します。料金は片道15euro、往復24euroですが、エッツタールに滞在して、エッツタール・インサイド・カードを所持していれば無料でご乗車可能です。そしてこのホーエムート・アルムのゴンドラ山頂駅横にはホーエムート・アルム(小屋)があり、レストランになっています。ここからは21の3000m峰が望め、ガイスベルグ氷河ロートムース氷河も正面に印象的に望めるため、絶景のレストランです。昼前くらいに山頂に着くならここでランチをゆっくりいただくことをお勧めします。また早い時間から歩くなら、ハイキング途中にシェーンヴィーズ小屋(2270m)があり、こちらで昼食を食べるのもお勧めです。どちらの小屋も最近新装していて、食事のクオリティーも高いので、とてもお勧めです。

     ハイキングはホーエムート・アルムからシェーンヴィーズ小屋へ向けて降りていくルートと、健脚の人ならロートムース氷河の手前まで歩いてお折り返してシェーンヴィーズ小屋へ向かうルートがあります。氷河手前まで行くコースは迫力満載でお勧めですが、ホーエムート・アルムからの展望だけでも満足いただけると思いますので、そのままシェーンヴィーズ小屋へ向かう人も多くいます。
     かつてロートムース氷河が削り取った谷の先端にはモレーン(氷堆積)になっていて、ちょうどそのあたりにシェーンヴィーズ小屋があります。小屋で一息ついた後は、氷河が解けた水が深く削った渓流の横を下ってゆき、その先にあるロートムース滝(落差42m)へと続きます。滝の下側はツィルヴェン・ヴァルトという霜降り松の森になっています。ここを少し通過して往路のゴンドラ中間駅を経由して放牧されている牛たちを眺めながらオーバーグルグルの村まで下ってゆきます。


 前回の記事、”ヨーロッパの山小屋について”に引き続き、私がお勧めする山小屋をさらに具体的に紹介させていただきます。各山小屋名をクリックすると、その山小屋のホームページにリンクしています。記載している山小屋以外にも素敵なほんとうに山小屋はたくさんあります。こうやって纏めていると早くまた行きたくなりますね。
オーストリア、チロル
  • ゾールシュタイン小屋(1805m)
    •  私が夏の間いつも滞在していたゼーフェルトから近い山小屋で何度もお世話になりました。ロバートさんとジェニーさん夫妻が管理する 山小屋で、とても暖かく出迎えてくれます。山小屋はかなり改築も進んでいて山小屋と思えないほどきれいな内装で、扉の気密性も高いので、1階ダイニングの会話音は、上階の寝室まで届かないようになっていて、早目の就寝でも快適にお休みいただけます。ノルトケッテ山脈西側にあるグローサー・ゾールシュタイン(2541m)の麓に建つ山小屋で、テラス席からは、イン谷やステューバイ氷河などを見下ろす景色が素晴らしい。夕食後の夕暮れ時は、テラス席でビールを飲みながら語り合う仲間同士の姿が多くみられます。またロバートさんは親日派で東日本大震災の時は寄付もしていただいています。
  • ベルリナー小屋(2042m)
    • 1879年開業のとても歴史ある石造りの大きな山小屋です。この山小屋の魅力は何といってもツィラーターラーアルペンの3000m超の峰々と真近に迫る迫力ある氷河の大展望です。ヴァクセック氷河とホルンケース氷河、ヴァクセック氷河の背後にはツィラーターラーアルペン主峰のグローサー・メーゼラー(3480m)が聳えています。
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    イタリア、ドロミテ
  • プラットコーフェル小屋/サッソピアット小屋(2300m)
    • 2016年に改装しています。10年ほど前から通っていますが、改装前から十分きれいな山小屋でしたが、現在はホテルのようにさらに快適になっています。部屋は8-10名様収容のドミトリーから2-6名様収容の個室があります。場所はヨーロッパ最大の高層牧草地シウジ高原の南東に位置していて、山小屋名にもなっているプラットコーフェル山/サッソ・ピアット山(2969m)の麓にあります。テラスからはそのシウジ高原全域が見渡せとても開放的です。また東の方向に目を向けるとドロミテ最高峰マルモラーダ(3343m)の氷河も望めます。オーナー婦人のペトラさんはとてもフレンドリーで、若いスタッフたちもとてもよく教育されていて、山小屋ではとても快適に過ごせます。
  • ラヴァレッラ小屋(2050m)
    •  ドロミテのファネス谷の静かな場所に佇むこの小屋は、スタッフにはワインソムリエとビールソムリエがいて、山小屋内に地ビール醸造所もある拘りのまさにグルメ山小屋なのです。またこの土地はラディン文化というとても古い土着文化が今も残り言葉もラディン語、ドイツ語、イタリア語の3通りで表記されていて、同様に食文化も3つの良いところを取り入れているため、チロルとラディンのしっかり系のボリュームと味付けとイタリアンのフレッシュで自然な味付けが融合されていて、私の私見になりますが、一番好みの食文化と言えます。ロケーションも名峰や氷河といった見どころはないもののファネス谷は2000mを超える標高の高い谷なので、とても静かでとても癒されます。
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    フランス、ピレネー
  • エスピュゲッタ小屋(2027m)
    •  ガヴァルニー村から南へ行くとガヴァルニー圏谷ですが、圏谷を正面に見て左側(東側)へ標高差700mを登っていくと、高原状になっていて、この山小屋があります。ここからはガヴァルニーや下の建国からは見えない、スペインとの国境にある「ブレシェドロラン/ロランの裂け目」の展望があります。またここからさらに北東にはプティ・ピメネ山(2667m)、ピメネ山(2801m)があるので、早く山小屋に着いた場合は、ここに登るのをお勧めします。
    スペイン、ピレネー
  • ゴリッツ小屋(2200m)
    •  フランス側からスペイン側へと国境越えのハイキングをする時には必ず宿泊する山小屋です。スペイン側の壮大なオルデサ渓谷の景観を見下ろせる場所にある山小屋で、周辺では羊の放牧が盛んなので、数多くの羊に出会えます。こちらは国境越えの縦走歩きのハイカーも、石灰岩質の山ヨーロッパ最高峰のモン・ペルデュ(仏語)/モンテ・ペルディード(西語)登頂を目指す登山家のベースとしても利用されるため予約の取りにくい山小屋と言えます。山小屋の設備も質素で、最低限の設備となっています。
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    イタリア、アオスタ
  • エリザベッタ小屋(2195m)
    •  ツールドモンブランを歩いた人に一番良かった山小屋は?と聞くと多くの人がこのエリザベッタ小屋を挙げます。食事が美味しいのは当然で山小屋からはモンブランから流れ出る大迫力のグラシエ氷河の展望があり、見下ろすと美しいコンバル湿原をの展望があります。またモンブランに最も近いイタリア側の町、クールマイユールからもとても近いためツールドモンブランを歩いていない人も宿泊に来る山小屋で、モンブラン周辺では一番人気の山小屋なので、宿泊される場合は必ず予約が必要ですが、シーズン中は結構満室です。
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  • シャリーン小屋(1943m)
    •  ツールドファッレーレのルート上にあり、2006年に古い山小屋を改築しているのでとてもきれいな山小屋です。ドミトリーの部屋内にもそれぞれ洗面所、トイレ、シャワーがあるのでとても便利です。充電できる電源もあります。また小屋からはモンテ・チェルビーノ/マッターホルンなどスイスとイタリアの国境に聳える4000m級の名峰が眺められます。また山小屋正面でオーナー親戚家族が200頭の牛を飼っていて、そのミルクから作る美味しいDOCフォンティーナチーズが食事にも出してくれるのが嬉しい。また事前にチーズ小屋を見学したいというと案内してくれ、乳絞り体験も体験できるかもしれません。
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    スイス
  • フルアルプ小屋(2620m)
    •  山小屋というよりも山岳ホテルと呼んだ方がいいでしょう。食事があまりぱっとしないスイスの中ではとても美味しい食事を提供してくれます。部屋もドミトリーから個室まであります。この山小屋の魅力は何といってもマッターホルンを真正面に眺められることです。さらに少し下るとシュテリー湖(2537m)があり、天気のいい朝は、一般ハイカーで賑わう前に、湖に映る逆さマッターホルンを静かにご覧いただける可能性があります。

      この山小屋に立ち寄るプランはこちら!
    ■他にも山小屋について書いたお勧めの記事です
    ヨーロッパの縦走路/ロングトレイルについて
       いつもこの時期は、ヨーロッパの手配で忙しくしていたり、お客様の引率をしていたりと忙しくしていました。去年と今年はとても残念ですが、海外へも行けずに妄想するしかありませんね。そこでこれまでヨーロッパ・アルプスのオーストリア・チロル地方、イタリア・ドロミテ地方、イタリア・アオスタ地方、スイス・アルプス、フランス・シャモニー周辺、フレンチ・ピレネー地方、スペイン・ピレネー地方と色々な国で、多くの山小屋を利用させていただいた経験から2回にわたって山小屋についての記事を書かせていただきます。
       ただヨーロッパにある全ての山小屋を利用したわけではないので、どこの山小屋が本当に一番なのかなどとは語ることができませんが、あくまでも私の主観で感じた、これまで利用した山小屋の詳細やイメージ、楽しかった過ごし方などを書かせてもらおうと思います。
       それではヨーロッパの山小屋に関して具体的に書いていきたいと思います。
      ■山小屋の部屋タイプ
    • ドミトリータイプ(男女相部屋の場合もございます):マットレス、ベッド(2段ベッド含む)、毛布と枕はあります。
    • 個室タイプ:シャワー付きの2人部屋から2段ベッドなど数個設置され10人部屋くらいまで様々です。
    •  ※ヨーロッパの山小屋をご利用の場合、利用者がそれぞれシーツ(インナーシーツ、寝袋状のもの)を持参することが礼儀となっております。これは寝具を汚さないようにするマナーの為です。日本の旅行会社によっては、そこまで詳しくお客様への持参要請をしていないところが多いのですが、ヨーロッパでは持参するのが当然のことで、持参していなければとても失礼なことだということを予め覚えておく必要があると思います。※ただしシーツのサービスがある個室ご利用の場合は持参不要です。

      ■山小屋の設備
    • トイレ:各階に2~3個あるところが多い。収容人数に比べるとそんなに多くはない。
    • シャワー:多くの山小屋で石鹸や歯磨き粉もご使用いただけます。(有料:3~5euroくらい/約5分、フロントでトークン(コイン)を購入してそれを投入しシャワーが起動するところが多く、数分シャワーが流れて、数分休み(その間に体を洗う)、再度数分流れるシャワーもあります。)

    • 洗面所:多くの山小屋で石鹸や歯磨き粉もご使用いただけます。

    • 乾燥室:濡れた雨具や群れた登山靴を乾燥してくれます。
    • ※こちらは乾燥室ではありませんが、乾燥室内も同様のイメージです。
    • 電源:電源はどこも多くはないので、仲間でたこ足コンセントを用意すると便利です。

    • WIFI:山小屋によっては有料でWIFIを飛ばしているところもありますので、予めご確認ください。ただしWIFI回線はとても弱く、画像などUPができないことが多いです。
    • 山小屋によってサウナを設置しているところもあります!

      ■山小屋の食事
    • 夕食は、ほとんどの場合コース料理(前菜またはスープ+メイン+デザート)
    •  ※ピレネーなどでは、グループ毎に大皿や大鍋で配膳されて、各自取り分けなければならないことが多いですが、チロルやドロミテでは個々に皿に盛り付けられて配膳されるところが多いです。ただし例外もございます。
       ※ビールやワイン、ノンアルコール飲料などは別料金で販売されています。日本の山小屋の料金と比較するとアルコール飲料は半額くらいのところが多いです。標高が高いところが多いので飲みすぎに注意しましょう!


    • 朝食はほとんどの場合、コールドビュッフェとなります。ただし例外もございます。
      ■山小屋での過ごし方
    • 受付(チェックイン)山小屋スタッフに予約名を告げ、山小屋によっては山小屋での個人追加支払用(飲料代など)の伝票になるオーダーカードを配ってくれるところもあります。このオーダーカードを使ってチェックアウト時または就寝前に精算することになります。また多くの山小屋は室内履きに履き替えますが、人数分の用意をしているところが少ないため、室内履きを持参することをお勧めします。
       一度ギターが弾けた私はスペインの山小屋のバルコニーで日本人とスペイン人総勢30名くらいで夕食後に大合唱したことがありました。またある山小屋では、日本人のマッサージは欧米よりも強めで山小屋スタッフは経験が少なく、試しにスタッフに肩もみをしてあげると、とても気に入ってもらいお酒を奢ってもらって盛り上がったこともあります。こんな山奥でも文化交流ができるのは山小屋を利用する一番の特典ではないでしょうか?

    • チェックイン後~シャワー日本のグループは15~16時くらいに山小屋に到着することが多く、夕食は18時(ピレネーは19時)くらいからなので、それまでの間、濡れた衣服を乾かしたり、シャワーを浴びて寛いだりできますが、多くの場合、小休止の後は、日本人に限らずどのグループもダイニングに集まって宴会のようになって楽しんでいるところをよく見かけます。シャワーのない山小屋では持物リストで上げているウェットティッシュよりも大きく丈夫な「赤ちゃん用のおしり拭き」がお勧めです。

    • 夕食飲み物は宿泊料金(1泊2食付)に含まれておりませんので、別途注文して、オーダーカードがある山小屋では、スタッフに注文したものを記入してもらいます。

    • 消灯消灯時間は22時のところが多いのですが、日本人の方は少し早く21時くらいに寝られることが多いです。

    • 起床日本人のお客様は時差のせいもあって、早く寝るため起床も早くなる傾向にあります。早く起きてごそごそとナイロン袋の音をさせたりしているとほかのお客様(相部屋の場合)にとても迷惑をかけてしまいます。もし早く起床してしまった場合は、上着を着て外に出てください。山小屋でしか見れない素晴らしい朝の景色に出会えます。

    • 朝食コールドミールビュッフェのところがほとんどで、山小屋スタッフが配ってくれるところもあります。

    • お弁当、ピクニック山小屋に前日リクエスト(有料)しておいて、翌朝受け取るか、日本からアルファ米などの持参のお勧めします。アルファ米は水でも戻るので、私もよく「おこわ」などを持って行っていました。ただし道中山小屋が営業している個所もあります。その場合は、山小屋で温かい料理をいただけます。

    • チェックアウト部屋に忘れ物がないかチェック。ごみを放置してゆかないことも当然のルールです。

      ■山小屋宿泊時の持物リスト ※通常山行準備リストにあるものは含めていません。
    • インナーシーツシルク製は高額ですが軽量で小さいので持ち運びやすい。
    • 室内履きスリッパなど、私の場合はクロックスです。
    • ヘッドランプ夜間の山小屋内移動に便利です。
    • たこ足コンセントグループで1つでいい。
    • アルファ米翌日お弁当が必要な場合は、お勧めです。
    • タオルシャワー用、私の場合大きめのスイミングタオル(速乾性)を使用しています
    • ウェットティッシュ私の場合、赤ちゃん用のおしり拭きが丈夫で気に入っています。
    • 充電器充電器電源がない山小屋もありますので、充電が必要な方は充電器のご持参をお勧めします。
    次回はヨーロッパ各地にあるお勧めの山小屋について具体的に書いてみます。
     ▼
    ヨーロッパの山小屋について Part.2はこちら!


    ■他にも山小屋について書いたお勧めの記事です。
    ヨーロッパの縦走路/ロングトレイルについて
       フレンチ・ピレネー、今年で35回目を迎える夏の催し『ガヴァルニー・フェスティバル』は、2021年7月22日から8月3日まで、毎日夜21時に開演されます。昨年はコロナの影響でキャンセルになっているので、今年は是非開催されてほしいものです。今年の演目は『不思議の国のアリス』です。世界遺産の大自然の中での舞台は必見です!入場券は25euro(前売り:23euro)walkworldでは入場券手配も行っています。

      ガヴァルニー・フェスティバルの2021年のポスター

       世界遺産ガヴァルニー大圏谷、夏の夕暮れ時から特設野外劇場でその演目は演じられます。ガヴァルニー村(1200m)から遊歩道を30分ほど歩いた大圏谷内に野外特設ステージを設け、日本では絶対にありえない壮大なスケールの大自然の中、それも世界遺産での演劇を体験していただけるのです。21時開演って少し遅いなと思うかもしれませんが、ここはピレネー、この時間帯がちょうど陽が暮れかけた頃なのです。(夏時間がある上に緯度も北緯43度程あるのが日照時間が長い要因です。)ただここは標高が1200m以上あります。陽が暮れてしまうとかなり冷えてきますので、防寒具は必携です。そしてフランス語がわからなくても、大自然の中で、迫力ある爽快な非日常体験をたっぷり味わっていただけると思います。
       下の写真を見ていただいても分かりますが、本当にガヴァルニー大圏谷からすぐの場所に舞台設定をしています。見ていると劇場とは全く違った幻想的な雰囲気をお楽しみいただけることでしょう!
       まだコロナ禍でこの夏ピレネーへ渡航できるかどうか全くわからない状況ですが、今年いけなくてもまた来年同様に開催されると思いますので、心に留めておいていただければと思います。
    夏のガヴァルニー圏谷

    夏のガヴァルニー圏谷

       シチリア島3連載最終は、再度シチリア本島に戻って東海岸沿いの魅力的な町を北から順にご紹介します。
       タオルミーナは、ギリシャ劇場跡などのとても古い遺跡が残り、エトナ山を望むタオルミーナからの展望はシチリア一と言われる人口11,000人ほどの小さな町です。映画『グラン・ブルー』の舞台にもなり、イオニア海に面する紺碧のビーチもすぐそばにあり、海も山も素晴らしい展望が楽しめる完璧なリゾート地です。町はタウロ山の中腹に位置する坂の多いかわいい町です。山の一番上の集落カステルモーラも細い路地、バーやレストランが多く、美味しい食事と絶景をお楽しみいただけます。
    タオルミーナ
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    カステルモーラ
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       カターニャは、人口約31万人のシチリア島2番目の大きさの町です。エトナ山の南に位置する町は、歴史上何度か町が火山灰に埋もれる被害に見舞われたこともあります。そんなエトナ山は2週前にこのブログでも記載した通り2月はかなり活発な活動をしていたようですが、現在は噴火しているもののかなりおさまってきている模様です。 また1090年に完成したサンタ・アガタ大聖堂やシチリア最古の大学カターニア大学、サン・ジュリアーノ宮殿など歴史的な建築物が豊富です。そのため町全体が『ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々』として、世界遺産にも登録されています。
     
       シラクサは人口約12万人の“シチリアで最も美しい町”と言われる歴史ある町です。歴史的にも有名な天才数学者アルキメデスを生んだ町で、太宰治の小説『走れメロス』の舞台としても知られている町です。シラクサ南部に突き出たオルティージャ島は、歴史ある古い建造物が立ち並ぶ美しい旧市街です。
       ノートは、シラクサの南西に位置し、上記の3つの町と異なり少し内陸部にあります。人口約2万4000人からなる世界遺産『ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々』の8つある町の中の代表的な町です。(8つの登録されている町は、①カルタジローネ、②ミリテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニア、③カターニア、④モディカ、⑤ノート、⑥パラッツォーロ・アクレイデ、⑦ラグーザ、⑧シクリ)暑い日などは、バロック様式の美しい町をお楽しみいただいた後、名店カフェ・シチリアのグラニータをお勧めします。

    これまでの記事は(文字をクリックしてください!)
     ▼
    地中海最大の島、イタリア、シチリア島‐①
    地中海最大の島、イタリア、シチリア島‐②
       今回はシチリア島北東部にある世界遺産『エオリア(エオリエ)諸島』について書いてみたいと思います。エオリア諸島は主にリパリ島、サリナ島、ヴルカノ島、ストロンボリ島、パナレア島、フィリクデ島、アリクディ島の7島からなっています。
       エオリア諸島は火山の島々なのですが、火山の種類は主に周期的にマグマを噴出するストロンボリ型噴火と単発で大規模な噴火をするヴルカノ式噴火など(ほかにもハワイ式噴火、プリニー式噴火などがあります)に分かれるのですが、その中の代表的なふたつがこのエオリア諸島に存在します。
       まずエオリア諸島の中で一番南のシチリア島に最も近い島がヴルカノ島で、一番北側にあるのがストロンボリ島で、以前このふたつの島を訪れました。
       ヴルカノ島はシチリア島北部のミラッツォ港から高速艇に乗って約1時間でアクセスできます。ヴルカノ島の標高386mのメインクレーターのあるグラン・クラテーレ山に登れ、クレーターの周りを歩くことができます。このハイキングは往復3時間ほどで、強い硫黄の臭いを感じながら気軽に今まさに活動中の火山を観察しながら歩くことができます。また下山後に時間があれば高速艇発着場所の反対側に泥の温泉がありますので、体験してみてはいかがでしょうか?肌がスベスベになるそうです。(入場料:3ユーロ)
       次はさらに高速艇に乗ってストロンボリ島へ向かいます。所要時間は高速艇で約1.5時間です。
       この島は火山ハイキングで最も迫力ある火山活動が観察できます。ストロンボリ火山の標高は918mあります。夕方火山ガイド事務所前に集合しグループ毎に分かれて間隔をあけて順番に歩きだします。標高差が900mほどありますので、登りだけで3時間以上要しますが、それだけかけて登る価値は十分にあります。ひたすら上り続けて山頂直下(約830m付近)でピクニック夕食を食べながら順番を待ちます。順番が来れば頂上の噴火口の観察場所へ火山ガイドと共に向かいます。このストロンボリ火山の噴火口は頂上より下にあるため、頂上からは見下ろせるようになります。かつてストロンボリは『地中海の灯台』とも言われ約2500年もの間約15分に1回の割合で溶岩を噴き上げています。その15分に一度の噴火を眼下に見に行くのです。下山は登りと異なるルートで、火山灰の上を須走で下山してゆきますので、登りより短い時間で下山できます。
       ただ2019年の強い噴火後、この頂上へのハイキングツアーは中断されています。ただこの頂上へ行くハイキング以外にも、反対側の溶岩流を望める場所へのもう少し簡単なハイキングもあります。
       ハイキングのスタート時間が遅いため、午前中の時間を弄びそうですが、この時間は貸切ボートで島の反対側のジノストラ集落に立ち寄る島一周クルーズをお勧めします。
       ジノストラ集落は建物が点在していて、とても長閑な雰囲気が漂っています。できるなら部屋を1週間くらい借りて何も考えずに過ごしたいと思わせるようなところです。再度貸切ボートに乗船して島の反対側から煙が上がる噴火口を下から眺め、ストロンボリの町に戻る前、ストロンボリの正面にあるストロンボリッキオという小島に接近して、かつての海軍の灯台を見て戻ってきます。私が訪れたのは10月の前半でしたが、風が気持ちよくとても過ごしやすかったのを覚えています。
       最後にストロンボリの町は、ヨーロッパ各所から芸術家が集まる場所でもあって、ところどころにアトリエがあったり、カラフルな壁が並ぶ町中を散策するだけでもセンスいい可愛さに心惹かれることでしょう!
       私はシチリア島の東側とエオリア諸島のヴルカノ島とストロンボリ島に行ったことがありますが、どこもとても素晴らしいところです。
       ゲートインの空港はカターニャ空港、南側のシラクーサとその西側の
    • 世界遺産『ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々』
    • や北側のタオルミーナが有名な観光地です。
       またシチリア島最高峰(ヨーロッパの活火山最高峰)の
    • 世界遺産『エトナ山(3326m)』
    • 島の北側にある
    • 世界遺産『エオリア諸島』
    • は外せないパワースポットです。
       ところでエトナ山が、今月1月18日から噴火をはじめ2月16日は溶岩流が大きくなり、麓のカターニャの町の一部では避難しだしている所もあるようですが、現状人々への危険はないとされています。それでも皆様の無事をお祈りしています。
       この火山の噴火はストロンボリ式と言われ、シチリア島の北側にあるエオリア諸島のひとつ、ストロンボリ島からの由来で、間欠的で比較的穏やかな爆発を伴う噴火だそうです。最近噴火が激しくなっているので、夜には赤い溶岩流がはっきりと見えるようです。
       ▼ こちらをご覧ください!
      GO-ETNAサイト(英語)
       まさに地球のパワースポットですね。
       こんなシチリア島ですが、見どころがたくさんあるだけでなく、食事も美味しく、是非行っていただきたい場所のひとつなのです。レモンやトマト、ピスタチオなどはシチリアを代表する農産物です。
       シチリアの代表的な銘菓はカンノーリ、暑い夏にはシェイクのようなグラニータ、ファストフードはアランチーノ(ライスコロッケ)、パスタにはピスタチオの粉が振ってあったり、魚介類はどれも美味しく調理されていて、イタリアの他の場所と比べ、長期間滞在しても食事に困らない感じです。

       ただ2021年の冬に関していえばドロミテのスキーエリアは、感染拡大の影響でオープンできていません。現状オープン予定は3月5日に設定しているようですが、現地関係者情報ではそれも難しそうとのことです。
       今シーズンに向けていくつかのリフトは架け替えられたり、新コースができたり、スノーマシンを増設したりしてシーズンインを控えていたにも拘らず、こんな状況になってしまったのはとても悲しい現実ですね。
       walkworldでは既にプランをこちらでご紹介しています。
       ▼
       【イタリア・ドロミテ・スーパー・スキー!】 がまさにここアルタ・バディアに宿泊できるプランです。
       以前にも触れていますが、人気のドロミテ・エリアの中でも、この地域は、各ホテルのクオリティ、食事のクオリティ、スキー場のクオリティ、おもてなしのクオリティ、とどれをとっても胸を張ってお勧めできるレベルなのです。
    アルタバディアからアクセスできるエリアはこちら!


       そんなアルタ・バディアからのスキーですが、主に日本ではセッラ・ロンダが有名で、【イタリア・ドロミテ・スーパー・スキー!】のページでも紹介させていただきましたが、ページでご紹介した以外にも楽しめる日帰りスキーコースがありますので、今日はそんな中のいくつかをご紹介します!


      ①ラガツォイ/チンクエトッリ・エリア
       コース名はスーパー8と言います。ラヴィッラから460線の路線バスでファルツァレーゴ峠へ向かいます。(有料/1.50euro)ロープウェーで一度ラガツォイまで上がり、朝の展望をお楽しみください。ペルモ、チヴェッタ、マルモラーダなど名峰の数々が望めます。まず始めはファルツァレーゴ峠側に滑ってみましょう!
       道路を越えてチンクエ・トッリ側へ滑り込めます。リフトでアヴェラウ小屋まで上がり再度、奇岩チンクエ・トッリを正面にスコイアットリ小屋まで滑りこちらで小休止はいかがでしょうか?
       そのあとチンクエ・トッリ・エリアをお楽しみいただいた後、アヴェラウ小屋でのランチをお勧めします。コルチナ郷土料理のビーツのラヴィオリ・カスンツェイがお勧めです。
       食後は再度ファルツァレーゴ峠まで下りて、再度ロープウェーでラガツォイへ上がり、今度は裏側のカパナ・アルピナ方面へ滑り降りてください!途中右側にあるグリル料理で有名なスコットニー小屋からは、BBQのいいにおいが漂ってそうです。
       カパナ・アルピナからは日本ではないホース・リフト(2euro/1人)を利用してみましょう!2頭の馬の後ろ側に長いロープが2本繋がっていて、スキーヤーはスキーを履いたまま引っ張られてゆきます。アルメンタローラまで移動してゆけます。こちらからは平たんな川沿いのコースをスケーティングで移動してTバーリフトに辿り着けます。これを上がるとサン・カッシアーノまで下れるのでラヴィッラまで戻れます。
      ②プラン・ド・コロネス/クロンプラッツ
       このエリアの動画です!
       プラン・ド・コロネス/クロンプラッツは総滑走距離119kmのエリアです。
       アルタ・バディアのラヴィッラ・エリアのスポナータ/ソンプントを下りたところからプラン・ド・コロネス/クロンプラッツ・エリアの西端のピッコリーノ/ピクリン迄、連絡バス(約20分)でアクセスできます。(ドロミテ・スーパー・スキー・リフト料金に含まれます)
       ピッコリーノ/ピクリンからまずはゴンドラで上がって(帰りは黒コースなので、自信のない方はゴンドラで下ってください)、反対側のサン・ヴィジリオ/ザンクト・ヴィジルまで滑り降ります。ここから再度ゴンドラを乗り継ぎプラン・ド・コロネス/クロンプラッツ山頂(2275m)までたどり着けます。
       この山はお椀型のような形をしていて頂上からほぼ3/4のエリアへ滑り込めます。頂上にはレストランや世界的登山家【ラインホルト・メスナー博物館】などもあり楽しませてくれます。最長コースは、5番・17番・16番とコースを下ってゆくと約7㎞/標高差1355mの距離を一気に滑ることができます。
       終点はゴンドラ駅で、ここから一旦下りのゴンドラに乗って目の前の谷を越えてPERCA/PERCHA鉄道駅でUターンして頂上へ上がります。
       このPERCA/PERCHA鉄道駅では鉄道とゴンドラの改札が繋がっていてドロミテ・スーパー・スキーのリフト券でトレチーメ/ドライチンネン・エリア(総滑走距離:200㎞)と繋がっています。このエリアのマップはこちら!アルタ・バディアからの日帰りスキーの場合は少し時間が足りませんが、このエリアを拠点にする場合はリフトと列車を繋いだスキーをお楽しみいただけます。
       世界で唯一の家名が国名になっているリヒテンシュタイン侯国。ヨーロッパ・アルプスのオーストリアとスイスの間に挟まれた非常に小さな国は、ちょうど日本の小豆島くらいの面積で、世界で6番目の小さな国なのです。人口は約38500人、公用語はドイツ語で、通貨はスイスフランです。スイスとの国境はライン川でオーストリアとは下記でご紹介するマルブンスキー場の東側の山脈に国境があります。
      リヒテンシュタイン観光局サイト(英語)はこちら!

       この小さな国に2014年に行ってきました。その時の写真をご紹介します。首都のファドゥーツはとても小さな町で、市役所、裁判所、博物館や観光案内所などが徒歩圏内に集約されています。とてもお金持ちのこの国。アルプスの山間部の小さな町にしてはとても洗練されていて驚かされます。
       町の中心から坂道を上がっていくとファドゥーツ城があります。現在の君主ハンス・アダム2世の家族が今も暮らしているお城です。そのため内部は見学できませんが、お城周辺の少し高いところから望むアルプスを背後に佇むファドゥーツ城は観光客にも人気の写真スポットです。
       またお城周辺にはぶどう畑もあり希少なリヒテンシュタイン・ワイン(ほぼ国内消費)の産地になっています。ワインのラベルには侯爵家の紋章が入っていて、ここでしか手に入らないワインはお土産にも人気です。そのほかプラリネのチョコレートやかわいいデザインの切手もお土産に人気だそうです。
       その首都ファドゥーツから路線バスで3、40分の所にあるスキー場をご紹介します。
       国の南東に位置するマルブン・スキー場(Malbun)は、総滑走距離23㎞の小さなスキー場です。ただこちらのスキー場にはヨーロッパの王室などのロイヤルファミリーがお忍びでスキーに来る場所ともいわれています。
       基点の村はマルブン村(1602m)で最高地点は2000mです。日本からスキーだけを目的で訪れることはないと思いますが、小さくても十分ゆったりとしたスキーをお楽しみいただけ、優雅なアフタースキーも満喫していただけます。
       夏は避暑地として夏山リフトも1本営業していますので、標高2000mまで一気に上がり長閑なハイキングをお楽しみいただけます。
       スキー場マップはこちら!

       イタリア、南チロル、サルン谷/サレンティーノ谷、ラインスヴァルトスキー場をご紹介します。
     
       こちらのスキー場は、ゴンドラ1本、クワッドリフト1本、シュレップリフト2本だけなのに、ゲレンデ・レイアウトが抜群で、スロープ的には中級者向けが多くロングランもたっぷり楽しめ、十分1日満喫できました。

      ラインズヴァルトスキー場、南チロル-ファミリー向けに最適でした!

      2015年2月にスキー場のご招待で、まずゴンドラとリフトで一気に頂上へ上がり、軽いウォーミングアップスキーの後、PFNASCH小屋でアペリティーボをいただきました。

      クワッドリフト乗場付近のPFNATSCH小屋、ラインズヴァルトスキー場、南チロル

      ラインズヴァルトスキー場、南チロル-プロセッコで乾杯!

      PFNATSCH小屋、ラインズヴァルトスキー場、南チロル-シュペック、サラミなどをおつまみに

      再度スキーで一度麓まで滑って再度ゴンドラに乗車、今度はSUNNOLM小屋で絶品マグロのステーキランチ!をいただきました。南チロル料理は、チロル文化の影響も強い中、イタリアっぽさもあって、さらにこの地はワインやビールも美味しくて休憩までたっぷりお楽しみいただけます。

      ランチをいただいたSUNNOLM小屋、ラインズヴァルトスキー場、南チロル

      SUNNOLM小屋、ラインズヴァルトスキー場、南チロル-マグロのステーキ、絶品でした!

      ランチの後は、再度下山して今度は特別に雪上車に乗せてもらい標高2100m地点のGETRUMALM小屋まで上がり、そこからソリを楽しみました!そりコースも4-5㎞ありますのでお尻が痛くなるくらいまでたっぷりお楽しみいただけます。

      雪上車でそりと一緒に運んでくれます、ラインズヴァルトスキー場、南チロル

      GETRUMALM小屋、ラインズヴァルトスキー場、南チロル-そりのスタート地点、眺めも抜群です!

       いつもご紹介するような広大はエリアとは異なり、ローカルな小さなエリアですが、アルペンスキー、歩くスキー、そり、ウィンターハイキングとなんでも楽しめるファミリースキー場ですが、FISワールドカップで活躍した選手も、これまで何人か輩出しています。なかなか侮れませんね。
       南チロルの中心地ボルツァノに滞在してワインやグルメを楽しむのと並行して、ローカルスキー場もという方にはお勧めです。なかなかこの規模だと日本からスキーメインでの旅行はできないですからね。