フランス、スペイン、アンドラ公国を含む大西洋から地中海へと延びる山脈

投稿

アイギュアイエ湿原に流れ込むアネト氷河の水

アイギュアイエ湿原に流れ込むアネト氷河の水

     ピレネー山脈最高峰・アネト山は標高3404mでスペインで3番目に高い山です。アラゴン州のべナスケ谷の東側に位置し、北斜面にはピレネー山脈最大の氷河があります。
     このアネト山の雄姿を眺めるハイキングコースは、べナスケ谷を走る路線バス(6月下旬~9月中旬まで、1日6便ほど運行/片道8.2euro、往復12.5euro)で、ベスルタ終点まで行きます。※オスピタル・ド・べナスケという3星ホテルまで一般車でも入れますが、それ以降は許可車のみなので、べナスケの町からは、この路線バス(許可車)に乗ってベスルタまでアクセスすることになります。
     ハイキングはこのベスルタバス停から始まります。アイギュアイエ湿原を目指します。直接この湿原を目指せば約1時間~1.5時間で、アイギュアイエ滝を経由してアイギュアイエ湿原へと辿り着けますが、アネト山登頂する登山者が多く宿泊するレンクルーサ小屋(2138m)を経て、峠を一つ越えてアイギュアッツ湿原経由でベスルタに戻るループコースだと約3-4時間のそれほど難しくないハイキングが楽しめます!峠を越えて下りはじめると、広く開けた湿原を見下ろせとてもきれいです。
    湿原を経てすぐに迫力ある滝がありますが、この滝から流れ落ちる水は伏流水になり、東側のヴィエリャ側から再度流れ出しているようです。さらに下っていくとベスルタ道路が通る谷の向こう側に見える山々の景色も素晴らしく、最後まで楽しいハイキングをお楽しみいただけます。
※今回はギャラリー形式にしてみました。クリックすると大きくなります!ご覧ください。

 ヨーロッパ・ハイキング特集です!ヨーロッパでは色々な言語で縦走路を意味する言葉があります。さらに高い/高所の意味がイタリア語でALTA、フランス語でHAUTE、ドイツ語でHOEHEとそれぞれ言います。そしてヨーロッパ各所には、これら高所をつなぐ山岳ハイキングルートが、きっちりと整備されて存在しています。

※各国語、高所縦走路の呼び方  ①ALTA VIA/アルタヴィア(イタリア語) ②HAUTE ROUTE/オートルート(フランス語) ③HOEHENWEG/ホーエンヴェーグ(ドイツ語) ④HIGH ALPINE ROUTE/アルパインルート(英語)

※ walkworldが選んだ ヨーロピアントレイル(ヨーロッパ・ハイキングルート) ベスト3

  1. TOUR DU MONT BLAN(TMB)/ ツールドモンブラン/約170㎞
  2. ALTA VIA DOLOMITI  No.1 /アルタヴィアドロミテ/約150㎞
  3. HAUTE ROUTE/オートルート/約180㎞
  4.  ヨーロッパでもっとも有名な山小屋縦走路は何といってもTOUR DU MONT BLAN(TMB)/ ツールドモンブラン/約170㎞ です。
    ただこの縦走路のフランス側はフランスのHAUTE ROUTEの一部、イタリア側はイタリアのALTA VIAの一部ということになります。

    ツールドモンブランのツアーはこちらをクリック ツールドモンブランの道標

     次にイタリアでALTA VIA/アルタヴィアという言葉を使用したルートで 最も有名なのはALTA VIA DOLOMITI  No.1 /アルタヴィアドロミテ/約150㎞です。 ALTA VIA DOLOMITI  No.1 に関しては、こちらのページをご覧ください!


    アルタヴィアドロミテNO.1ツアーはこちらをクリック

     
    実はALTA VIA DOLOMITIにはこのほかNo.2~6まで存在しています。 もちろんイタリア中に別のALTA VIA~もあちらこちらに存在します。

    写真は、ALTA VIA DOLOMITE 1のセネス小屋正面の牧草地はかつて軍用の滑走路

     続いてフランス語を使ったHAUTE ROUTE/オートルートで最も有名なのは、シャモニー~ツェルマット/約180㎞を繋ぐルートです。ただ、フランス中 には別のオートルートも多く存在します。
    特にフランス国内ではHRP=オートルートピレネー(GR10)/180㎞やコルシカ島を南北に縦断するのGR20/180㎞がとても有名です。

    ピレネー国境越えツアーはこちらをクリック
    写真は、 ピレネー、フランス側 GR10ゴーブ谷の南端の秀峰ヴィニュマレ峰

     HOEHENWEG/ホーエンヴェーグはドイツ語ですが、ドイツには高い山が少なく、オーストリアのチロルや、イタリアのドイツ語圏、南チロル州のドロミテにも多くあります。 中でもオーストリアのチロル州を東西に連なるADLERWEG/アドラーヴェーグ/300㎞ (イーグルウォーク/英語名)は最も有名で、そのコースの南側にあるチラータールのZILLERTALER HOEHENWEG/85㎞やシュテューバイタールのSTUBAIER HOEHENWEG100㎞も氷河を眺めながらしっかり歩け、ツールドモンブランなどに比べ人も少なく静かに歩けるルートとしてもとても有名です。

    ベルリナー縦走路ツアーはこちらをクリック
    写真は、 ZILLERTALER HOEHENWEG で最も有名なベルリナー小屋

     また、こちらは高所ではありませんが、チロルらしい牧歌的な風景が広がるLECHWEG/レッヒヴェーグ/125㎞はレッヒからドイツのフュッセンまで続く下り主体のルートで、 この周辺でも特に水のきれいなレッヒ川に沿って歩けます。さらにアルプスの山々も眺め、この土地古くから生活を営む農家が点在する温かい雰囲気の谷を歩け、宿泊もペンション(民宿)からホテルまで選択肢が多く、食事も美味しくおもてなしも素晴らしいヨーロッパ内でもとても人気があるコースなのです。

     HIGH ALPINE ROUTE/アルパインルートはヨーロッパでとても山歩き好きなイギリス人が付けた英語名で全てのルートに該当します。

     あなたはどんなルートに魅力を感じられますか?

     上記以外にも、私のイチオシはイタリア北部のアオスタの近郊にある TOUR DU MONT FALLERE(TMF)/ツールドファッレーレ/35㎞からはアルプスの名だたる名峰の山々、モンブラン、グランドジョラス、チェルヴィーノ(マッターホルン)、グランパラディーゾなどを望めることができ、さらに山小屋のクオリティーも素晴らしく最高の山小屋縦走旅行を約束してくれます。

    ツールドファッレーレツアーはこちらをクリック

     walkworldではこれらの縦走路の宿泊手配、荷物の搬送手配、ガイドの手配(英語)、ルートのご案内(地図をお作りします)まで、お客様のご希望の日数や難易度に応じてカスタマイズしてご案内させていただきます。

    ※ただしルートのご案内だけは致しかねます。宿泊、搬送、ガイドなどの手配のうち2つ以上のご依頼からご相談に応じさせていただきます。

     何卒ご理解のほど、よろしくお願い致します。

ピレネーと聞くと日本からはかなり遠い地だと想像する人も多いでしょう。

確かに日本からだと直行便はなく、ヨーロッパのどこかで乗換えてトゥールーズまで足を運ぶこととなり、さらにそこから車で2時間走って、漸くフランス側の拠点であるルルド周辺に到着できます。もちろんこのほかにもアンドラやスペイン側のアラン谷やオルデサ渓谷も旅の拠点となります。

ここでピレネー山脈に関して触れておきます。ピレネー山脈は、フランス南西部を東西に約430kmと長く聳えています。ピレネー山脈を挟んで北側がフランス、南側がスペイン、中腹にはアンドラ公国、西が大西洋、東は地中海です。最高峰は3404mのアネト山でたくさんの3000m峰が連なっています。またサンチアゴ・デ・コンポステッラ巡礼路の通過点としても栄えていて、古くから文化がとても栄えているところです。西側の大西洋側、ビスケー湾沿いのバスク地方は世界一の美食の場所としてもよく知られ、夏はハイキングや自転車、冬はスキーなどが楽しめ、ピレネーを取り巻く環境は、ネタが尽きることがありません。

私自身もこの10年以上の間、特にフランス側のピレネーの人たちと仲良くしていただき、特別な時間を過ごすことができました。

それではとりあえず、写真で紹介させてもらいます。まずは自然をご覧ください!

ガヴァルニーの滝

落差ヨーロッパNo.1、423mのガヴァルニーの滝(フランス)

古くからスペインとの交易の場として栄えたスペイン橋(フランス側)

スペイン橋を上がったところにある美しい湖ゴーブ湖(フランス側)

ゴーブ湖の奥に聳える秀峰ヴィニュマーレ峰(フランス側)

オッソウ谷の奥に聳えるピック・ド・ミディ・ドッソウは魚が上を向いたような形で特徴的です(フランス側)

オルデサ渓谷

トルラが拠点のピレネーのグランドキャニオンといえばオルデサ渓谷、凄いスケールです(スペイン側)

アイギュアイエ湿原

ベナスケが拠点のピレネー最高峰アネト山(3,404m)とアイギュアイエ湿原(スペイン側)

どこも初級者から上級者までを楽しませてくれるハイキングコースがあります。アルプスの山々とはまた少し違った印象のピレネーは何度行っても魅力がぎっしり詰まった場所です。