フランス

     オーヴェルニュ地方はフランスのへそとも言われ、まさにフランスのど真ん中に位置します。このオーヴェルニュ地方の山は他のフランスの山々より若い火山群で、日本でも有名なヴォルビック・ウォーターなど、他の硬水のフランスの水とは異なり、日本人にも飲みやすい軟水なのです。そしてこの軟水で調理するため日本人好みに仕上がってくれます。

     土地柄、周囲に海はありませんので食事は内陸や山の食事です。肉類やポテトとチーズなどの乳製品とたまに川魚といったところです。※特にチーズはフランスでも有名なので、触れておきます。半硬質タイプでは「カンタル」「サレール」「ライオール」「サンネクテール」、青かびタイプでは「ブルー・ドーヴェルニュ」「フルム・ダンベール」などがあります。他の美食で名だたるフランスの地方に比べ、料理はとてもシンプルですが、古くから伝わる伝統ある温かいイメージの家庭料理をベースとしたものが主流で、オーガニック素材を使った料理が多くあります。そういえば、自然と食べることの話になってしまいましたね。

それでは村のご紹介をします。

     Montpeyroux/モンペイルーは人口約350人の村で、クレルモン・フェランの南南東約25㎞に位置し村の東側にはアリエ川が流れる小さな村です。モンペイルーとはフランスで「石の山」を意味します。古くはサンドストーン(花崗砂岩)を発掘し、アリエ川の流れを利用してパリまで輸送していたようです。

     またこの周辺の土地はぶどうの生産にも適した土地でもあったため、古くからのワイン生産者のあります。この地のワインは赤ワインはガメイ種がメインのさっぱりとした少し酸味を感じるタイプ、白はシャルドネ種をメインに、アリゴテ種などをブレンドしたさっぱり辛口などが特徴です。なかでもオーガニックワインの生産者、Domaine Yvan Bernard/ドメーヌ・イヴァン・ベルナルド は有名です。

    ※クリックすると大きくなります!ご覧ください。

     続いてUsson/ユッソンは人口約260人の村で、モンペイルーからさらに南東へ22㎞のところに位置する、かつての火山(丘)にできた村です。14~16世紀に建てられたロマネスク建築のサン・モーリス教会が印象的で、村の一番高いところには聖母マリアの像が建てられています。

     また玄武岩の地層「ユッソンのオルガン」と言われる縦縞の特徴的な地層も見学できます。

     とても小さな村なので1時間もあれば回れますが、少し余裕をもって村の中心にあるAuberge de Margrot/オーベルジュ・ド・マルゴのレストランでオーヴェルニュの風景を眺めながらいただける郷土料理のランチがお勧めです。

    ※クリックすると大きくなります!ご覧ください。

 こんにちは、ホームページを来年2021年用に更新しています。
新コースを追加したり、各コースのギャラリーの写真をさらに追加したりと、この時期だからできることをコツコツ始めました。こんな感じなので、もし将来のヨーロッパ旅行の相談がありましたらいつでもどうぞ!

写真はインスブルックの街中を走るトラムです。昔と全く変わってしまってカラフルです!

 ヨーロッパ・ハイキング特集です!ヨーロッパでは色々な言語で縦走路を意味する言葉があります。さらに高い/高所の意味がイタリア語でALTAフランス語でHAUTEドイツ語でHOEHEとそれぞれ言います。そしてヨーロッパ各所には、これら高所をつなぐ山岳ハイキングルートが、きっちりと整備されて存在しています。

※各国語、高所縦走路の呼び方

  • ALTA VIA/アルタ・ヴィア(イタリア語)
  • HAUTE ROUTE/オート・ルート(フランス語)
  • HOEHENWEG/ホーエンヴェーグ(ドイツ語)
  • HIGH ALPINE ROUTE/ハイ・アルパイン・ルート(英語)


  •  walkworldが選んだヨーロピアン・ロング・トレイル
    (ヨーロッパ・ロング・ハイキング・ルート)ベスト3

    1. TOUR DU MONT BLANC(TMB)/ツール・ド・モンブラン/約170㎞
    2. ALTA VIA DOLOMITI  No.1 /アルタ・ヴィア・ドロミテ/約150㎞
    3. HAUTE ROUTE/オート・ルート/約180㎞


    4.  ヨーロッパでもっとも有名な山小屋縦走路は何といってもTOUR DU MONT BLANC(TMB)/ツール・ド・モンブラン/約170㎞ です。
      ただこの縦走路のフランス側はフランスのHAUTE ROUTEの一部、イタリア側はイタリアのALTA VIAの一部ということになります。

      ツール・ド・モンブランのツアーはこちらをクリック ツール・ド・モンブランの道標

       次にイタリアでALTA VIA/アルタ・ヴィアという言葉を使用したルートで 最も有名なのはALTA VIA DOLOMITI  No.1 /アルタ・ヴィア・ドロミテ/約150㎞です。

      アルタ・ヴィア・ドロミテNO.1ツアーはこちらをクリック

       実はALTA VIA DOLOMITI NO.1とありますが、このほかにNo.2~6まで存在しています。 もちろんイタリア中に別のALTA VIA~もあちらこちらに存在しています。
      写真は、ALTA VIA DOLOMITE NO.1のセネス小屋正面の牧草地はかつて軍用の滑走路


       続いてフランス語を使ったHAUTE ROUTE/オート・ルートで最も有名なのは、シャモニー~ツェルマット/約180㎞を繋ぐルートです。ただ、フランス中 には別のオート・ルートも多く存在します。
      特にフランス国内ではHRP=オート・ルート・ピレネー(GR10)/全長約800㎞やコルシカ島を南北に縦断するのGR20/約180㎞がとても有名です。

      ピレネー国境越えツアーはこちらをクリック
      写真は、 ピレネー、フランス側 GR10ゴーブ谷の南端の秀峰ヴィニュマレ峰


       HOEHENWEG/ホーエンヴェーグはドイツ語ですが、ドイツには高い山が少なく、オーストリアのチロル州や、イタリアのドイツ語圏・南チロル州のドロミテに多くあります。 中でもオーストリアのチロル州を東西に連なるADLERWEG/アドラー・ヴェーグ/約300㎞(イーグル・ウォーク/英語名)は最も有名で、そのコースの南側にあるツィラータールのZILLERTALER HOEHENWEG/ベルリナー縦走路/約85㎞やシュテューバイタールのSTUBAIER HOEHENWEG/シュトューバイアー・ホーエンヴェーグ/約100㎞も迫力ある氷河を眺めながらしっかり歩け、またツール・ド・モンブランなどの人気コースに比べ人も少なく静かに歩けるルートとしてもとても有名です。

      ベルリナー縦走路ツアーはこちらをクリック
      写真は、ベルリナー縦走路で最も有名なベルリナー小屋

       また、こちらは高所ではありませんが、チロルらしい牧歌的な風景が広がるLECHWEG/レッヒ・ヴェーグ/125㎞はレッヒからドイツのフュッセンまで続く下り主体のルートで、 この周辺でも特に水のきれいなレッヒ川に沿って歩けます。さらにアルプスの山々も眺め、この土地で古くから生活を営む農家が点在する温かい雰囲気の谷を歩け、宿泊もペンション(民宿)からホテルまで選択肢が多く、食事も美味しくおもてなしも素晴らしいヨーロッパ内でもとても人気があるコースなのです。

       HIGH ALPINE ROUTE/ハイ・アルパイン・ルートはヨーロッパでとても山歩き好きなイギリス人が付けた英語名で全てのルートに該当します。

       あなたはどんなルートに魅力を感じられますか?


       上記以外にも、私のイチオシはイタリア北部のアオスタの近郊にある TOUR DU MONT FALLERE(TMF)/ツール・ド・ファッレーレ/約35㎞からはアルプスの名だたる名峰の山々、モンブラン、グランドジョラス、チェルヴィーノ(マッターホルン)、グランパラディーゾなどを望めることができ、さらに山小屋のクオリティーも素晴らしく最高の山小屋縦走旅行を約束してくれます。

      ツール・ド・ファッレーレ・ツアーはこちらをクリック

        walkworldではこれらの縦走路の宿泊手配、荷物の搬送手配、ガイド(英語)の手配、ルートのご案内(地図をお作りします)まで、お客様のご希望の日数や難易度に応じてカスタマイズしてご案内させていただきます。

       ※ただしルートのご案内だけは致しかねます。宿泊、搬送、ガイドなどの手配のうち2つ以上のご依頼からご相談に応じさせていただきます。
       何卒ご理解のほど、よろしくお願い致します。


        TEL : 078 392 2008
        FAX : 078 391 0643
        walkworld@atabi.co.jp(担当:井上)


     ピレネーと聞くと日本からはかなり遠い地だと想像する人も多いでしょう。

     確かに日本からだと直行便はなく、ヨーロッパのどこかで乗換えてトゥールーズまで足を運ぶこととなり、さらにそこから車で2時間走って、漸くフランス側の拠点であるルルド周辺に到着できます。もちろんこのほかにもアンドラやスペイン側のアラン谷オルデサ渓谷も旅の拠点となります。

     ここでピレネー山脈に関して触れておきます。ピレネー山脈は、フランス南西部を東西に約430kmと長く聳えています。ピレネー山脈を挟んで北側がフランス、南側がスペイン、中腹にはアンドラ公国、西が大西洋、東は地中海です。最高峰はアネト山(3404m)で、他にもたくさんの3000m峰が連なっています。またサンチアゴ・デ・コンポステッラ巡礼路の通過点としても栄えていて、古くからとても文化が栄えているところです。西側の大西洋、ビスケー湾沿いのバスク地方は世界一の美食の場所としてもよく知られています。ピレネーの夏はハイキングや自転車、冬はスキーなどが楽しめ、取り巻く環境は、ネタが尽きることがありません。

     私自身もこの10年以上の間、特にフランス側のピレネーの人たちと仲良くしていただき、特別な時間を過ごすことができました。

     それではとりあえず、写真で紹介させてもらいます。まずは自然をご覧ください!
    ガヴァルニーの滝

    落差ヨーロッパNo.1、423mのガヴァルニーの滝(フランス側)

    古くからスペインとの交易の場として栄えたスペイン橋(フランス側)

    スペイン橋を上がったところにある美しい湖ゴーブ湖(フランス側)

    ゴーブ湖の奥に聳える秀峰ヴィニュマーレ峰(フランス側)

    オッソウ谷の奥に聳えるピック・ド・ミディ・ドッソウは魚が上を向いたような形で特徴的です(フランス側)

    オルデサ渓谷

    トルラが拠点のピレネーのグランドキャニオンといえばオルデサ渓谷、凄いスケールです(スペイン側)

    アイギュアイエ湿原

    ベナスケが拠点のピレネー最高峰アネト山(3404m)とアイギュアイエ湿原(スペイン側)


     どこも初級者から上級者までを楽しませてくれるハイキングコースがあります。アルプスの山々とはまた少し違った印象のピレネーは何度行っても魅力がぎっしり詰まった場所です。


     そんなピレネーへのツアープランはこちら!
       ▼
     ピレネー山脈、国境越え山小屋縦走
     ピレネーフラワーハイキング

     ピレネーのハイキングルートご紹介はこちら!
       ▼
     ゴーブ谷の絶景と名峰ヴィニュマル峰展望ハイキング
     アネト山(3404m)展望ハイキング

    2018年12月9日にの世界遺産の番組でフランスのオーヴェルニュ地方【シェヌ・デ・ピュイ火山群】が特集されていました。

    このオーヴェルニュ地方の中心はクレルモン・フェラン、タイヤメーカーのミシュランの本社がある街です。溶岩を使用して建てられた真っ黒な教会が印象的です。
    上部写真

    この地域は日本ではヴォルヴィックの飲料水のラベルで有名です。ヴォルヴィック村はクレルモン・フェランから北に15km位のところに位置します。この地域の水は日本人に馴染みやすい軟水の為、違和感なく美味しい水が頂けます。

    私が訪れた時は雲が多くてよい写真がないのですが、この火山群の最高峰がピュイ・ド・ドーム(1464m)へは登山列車で簡単に登れました。

    ピュイドドーム

    ピュイドドーム登山列車

    ここからみると、この火山群がとても綺麗に繋がっているのを見ることができます。さらに頂上からは下りのハイキングを楽しめ、隣の山へも登れます。どちらの山も山腹は美しいブナの森になっていて気持ち良いハイキングを楽しめます。

    シェヌデピュイ火山群の山々

    世界遺産、オーヴェルニュのシェヌデピュイ火山群の山々

    ピュイドドームからのハイキング

    ピュイドドームからのハイキング

    ここオーヴェルニュ地方はまだまだ日本では有名ではないのですが、古き良きフランスの田舎風景を味わえる地域で自然も豊かでとても良いところでした。

    クレルモン・フェランから南へ130km所に位置するル・ピュイ・アン・ヴレーはサンチアゴ巡礼路のル・ピュイの道の拠点としても有名なところです。

    ル・ピュイ・アンヴレー

    ル・ピュイ・アンヴレーのサン・ミッシェル・デギュイユ礼拝堂

    サンチアゴ巡礼

    オーヴェルニュからのサンチアゴ巡礼

    ピュイ・ド・ドーム以外でもピュイ・ド・サンシー地区でもハイキングは盛んで、食事も美味しい水を使用した料理を楽しめます!