日本でドロミテといえば、コルチナ・ダンペッツォ、トレチーメ、ミズリーナ湖などの地名が有名です。
 それではドロミテの アルタ・バディア って?
 どこなの?
 と思われる方の方が多いことでしょう!

 ということで、説明しますと、ドロミテの中心にはセッラ山塊(1周約50km)があります。その周りを車で1周できるようになっています。毎年7月には自転車レースも開かれる有名なコースです。そのセッラ山塊の北東角周辺の村々の総称をアルタ・バディアと呼びます。トスカーナに住む私の友人もバカンスといえばアルタ・バディアというくらいイタリア人から有名な場所です。

 では、何故そんなに有名かというと、この地は第1次世界大戦まではチロルの統治でドイツ語を話す地域でしたが、大戦後イタリアに割譲され、今に至ります。そのためホテルのクオリティーはイタリアではなくてチロルなので星ひとつ分ぐらいイタリアのホテルよりクオリティーが上がります。さらに食事はチロル料理×イタリア料理なので、山岳地域でもアドリア海から魚も運ばれ標高2000mを超える山小屋レストランでもロブスターが提供されるほどです。

 スポーツは冬は1枚のスキーパスで約1000kmを滑れるアルペンスキー、夏は自転車やハイキングと1年を通して楽しめるリゾートなのです。

 【 泊まる × 遊ぶ × 食べる 】全てが世界最大級、最高級レベルなのですよ。

 はっきり言って、こんなリゾート他にないでしょう。

 さてアルタ・バディアというのは地域の総称といいましたが、その村々はコルヴァラ、コルフォスコ、ラヴィッラ、サン・カシアーノ、バディア、ラヴァルという村々からなります。この地域の人たちはラテン語の原型でもあるラディン語を元々話しますので、イタリア語とドイツ語に加えラディン語の3つの言語を日常語として話せます。さらにリゾートで働く人たちは英語は共通語となるため4つの言語は最低話せるということです。こういったところも世界中からのお客様に対応できる特徴なのだと思います。

コルフォスコから見たセッラ山塊

ラヴィッラから見た サス・ドラ・クルスク

 私はここアルタ・バディアと関わって既に10年以上になりますが、付き合う人たちが、とにかくいい人ばかりでいつも感動しています。彼らはイタリア人である前にラディン人であって、チロル人であって、自分たちに誇りを持って生きています。そんな人たちに出会えたことに感謝しています。

 人、景色、食事…
 私にとって何度訪れてもまた行きたくなる場所、それがアルタ・バディアなのです。

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